OPP袋の基になるフイルム価格は
原油価格と為替相場に連動して値上げ値下げを繰り返しています
その中でも昨今 原油価格が急落して話題になり
我々もフイルム価格に影響有ることなので気に掛かるところです
その最新ニュースが他社のコラムに掲載されておりましたので
その一部を転載したいと思います

OPP袋にも影響する原油特集第五話 2016.3.8

1月15日のロイター通信によると約1年前から原油価格が
20ドルになる可能性があると予想していた
米大手証券会社ゴールドマン・サックスは、
「2016年上期のNY原油見通しを40ドルとの予想を据え置くことを発表しました。

また、貯蔵能力が逼迫する事態はないとして、基本シナリオとしても
NY原油が20ドルに下落することは見込んでいない」というコメントも出しています。

NY原油価格は12年ぶりの安値に沈んだことで、
米国のシェールオイルブームは今年7月以降に後退し、
米国での原油生産は日量57万5000バレル減少するとの見通しがあります。

昨年2015年の1年間に約30%超の原油安をもたらした
供給過剰量は年平均で日量約150万バレルです。

今年2016年は国際エネルギー機関(IEA)などによると、
「シェールオイルの減産や新興国の需要の増加により、
今年後半に需給は均衡に向かい、世界的に供給過剰から不足に転じる」
と予想しています。

現在の値下がりが世界的な供給過剰を是正するほどの
生産停止につながることから、原油価格は年内に反発し、
強気相場入りするとの見方を示しました。

さらに、世界最大の原油輸出国であるサウジアラビアは
原油安に伴う深刻な財政難に陥っており、2016年の国家予算は
3262億リヤル(約10兆2400億円)もの赤字を見込んでいます。

実際、予算発表の翌日には国内向けの補助金カットに踏み切り、
燃料や電気、水道の料金を一斉に引き上げました。

特にガソリンは50~67%も値上げです。

今後は、付加価値税の導入も進めることも検討中です。

国際通貨基金(IMF)は15年10月の報告書で「手を打たなければ
サウジの外貨準備は5年以内に底を突く」と警告しています。

このような緊縮財政を打ち出せば反体制派から反発が予想され、
「アラブの春」の再現も考えられます。

またサウジアラビアは昨年国王が代わり、
その皇太子が軍事面を指揮していますが、
隣国イエメンへの軍事介入など強硬な対外政策を続けており、
先日のイスラム教シーア派の宗教指導者を処刑する命令をくだしたのも
この皇太子だと言われています。

そのため、先日1月3日にはシーア派のイランと断交。

同国でも少数派住民の抗議デモが起こり、
当局は治安の悪化に神経をとがらせています。

現在の原油価格には、低価格が示しておりますように
“地政学的リスク”が全く織り込まれていません。

しかし、イスラム国だけではなく、経済制裁を解除されたイランと
過激な皇太子が軍事をにぎるサウジアラビアとの間に
新たな“地政学的リスク”が芽生えはじめています。

(アルフィックス日報)